こんにちは。mitsukiです。
先日の記事で紹介した、ManfrottoのX-Pro 3way雲台をアルカスイス互換にするために使える、HEJNAR PHOTO「Plate With Black Knob F62b Clamp for MHXPRO-3W Head
2週間ぐらい掛かるらしいからもうポチってしまった pic.twitter.com/NNw7Y2VP1y
— mitsuki (@mo_441_photo) March 11, 2018
海外から輸入するのは初めてなので少し不安ですが、6〜10日ほどで届く模様です。詳細は届き次第レビューしたいと思います。
さて、本日は三脚について検討していきたいと思いますが、検討する前に三脚の選びのポイントについてまとめていきたいと思います。
Contents
■三脚を選ぶ際のポイント
・材質
三脚に使われる材質はアルミ・カーボンが主流で、稀に鉄や木製の三脚のものもあります。
アルミは価格が安く、耐久性、耐荷重にも優れますが、カーボンと比べると重量は重くなります。
カーボンは価格は高くなってしまいますが、耐荷重に優れ軽量です。耐久性も良好ですが、ぶつけた場合に割れてしまう可能性があります。
・耐荷重
安全に機材を載せるためには、耐荷重は最も重要です。一般的に、載せる機材の重量+雲台の重量の2倍〜3倍は必要だとされています。
・段数
三脚の段数は3段が主流ですが、4段や5段も存在します。最伸高が同じ高さの場合、三脚の段数が多いと、縮めた際の長さが短くなります。反面3段目、4段目のパイプは細くなってしまいます。
・パイプの太さ
パイプが細い三脚はコンパクトになりますが、安定性に掛けます。逆にパイプが太い三脚は大きくなりますが、安定性に優れます。
・最低高
最も三脚を低く開いた状態の高さのことです。
・最伸高
最も三脚を伸ばした高さのことです。
・格納高
三脚を縮め、畳んだ状態での長さのことです。格納高が小さいほうが携帯性には優れますが、最伸高は低くなりがちです。
・エレベーターの有無
エレベーターの有無も重要です。エレベーターは搭載されていれば、高さの微調整がしやすくなりますが、エレベーターを使うと安定感は損なわれます。そしてエレベーターが付いている三脚は最低高が高くなりがちです。
雲台も重要な要素でありますが、あくまで脚の話なので雲台については省略します😌
■具体的にどう選べば良いのか
三脚を選ぶ際のポイントは以上になります。
で、具体的にどう選べば良いのかという話です。闇雲に軽くて最伸高が高ければいいというわけでもありません。用途にあったスペックであることが重要です。
カーボン三脚であれば、とても軽量で、最伸高が高いものも多いですが、デメリットがないわけではありません。軽量が故に強風時に煽られやすいというデメリットがあります。不安定なところで使うならば、パイプが太く、重量がある三脚のほうが安定感を得れます。
それでは具体例をいくつか上げてたいと思います。
・具体例その1
カメラ:SONY α7RⅢ(657g)
レンズ:SONY Sonnar T* FE55mmF1.8ZA(281g)
用途:トラベル〜通常
セレクトしたのはGITZOのGK0545T-82TQDです。機材の総重量が1kgを切るミラーレスとコンパクトな単焦点レンズの組み合わせで、用途も過酷な環境では使わず、気軽に持ち運ぶことを想定しました。
1.3kgと軽量ながらも耐荷重は10kgあるという素晴らしい三脚です。推奨される機材の重さは3~5kgまでなので、もう少し重い機材を載せる余裕もあります。
・具体例その2
カメラ:Canon EOS-1D Xmark2
レンズ:EF500mmF4L IS Ⅱ USM
用途:モータースポーツ、航空機撮影、野鳥撮影
セレクトしたのは、GITZOのGT5542XLSです。超望遠レンズをビデオ雲台に搭載し動きモノを撮影することを想定しました。
最伸高198cm耐荷重40kgと脚立を使った撮影をすることも可能かつ、重い機材を載せても平気な耐荷重を持ちながらも約3kgと軽量な三脚です。雲台を含めても機材重量は5kg程度なので、耐荷重も相当余裕を持っています。
軽量な機材で、過酷な環境では使わないというのであれば、携帯性にも優れた、軽量なトラベラー三脚を選んだほうが良い選択です。具体例1の場合、24-70mmF2.8GMを載せても平気な余裕がありますし、Manfrottoのbefreeなどもっと軽量で安い三脚の選択肢もあります。
具体例2のように超望遠レンズを載せる場合は、当然ですがしっかりした三脚が必要です。しかし、強風下などを考慮しなければ軽量なカーボン製の大型三脚をチョイスすることが可能です。逆に強風下を考慮すると、ハスキー3段やVelbon mark-7のようなアルミ製大型三脚のほうが良い場合もあるでしょう。
■三脚をどうにかしたい計画 その2「三脚を検討する」
さて、本編?です。
現在使っているManfrotto 190カーボン3段の問題点は耐荷重と最伸高です。
問題点を含めて次の三脚に求めるポイントは
・耐荷重の余裕
・最伸高は最低でも165cmは欲しい
・ビデオ雲台が使いやすい
・ローアングルからの動画撮影もしたいので最低高は低い方が良い。
です。色々と求めすぎ感はありますが、最大でロクヨンを載せつつ、ムービー撮影ではローアングルも使いたいとなるとこうなってしまいました()
で、こんな三脚があるかというともちろんあります。幾つか候補が上がりました。
RRS
TVC-34L |
RRS
TVC-44 |
RRS
TVC-45 |
GITZO
GT3543XLS |
GITZO
GT5543XLS |
GITZO
GT5563GS |
|
段数 | 4段 | 4段 | 5段 | 4段 | 4段 | 6段 |
最伸高 | 174.6cm | 189.9cm | 214.6cm | 202cm | 198cm | 278cm |
最低高 | 10.1cm | 18.1cm | 17.4cm | 10cm | 10cm | 10cm |
格納高 | 62.1cm | 65.7cm | 62.9cm | 71cm | 72cm | 73cm |
最大脚径 | 36.65cm | ☓ | ☓ | 32.9mm | 41.3mm | 41.3mm |
最小脚径 | ☓ | ☓ | ☓ | 21.7mm | 29mm | 21.7mm |
耐荷重 | 23kg | 45kg | 45kg | 25kg | 40kg | 40kg |
本体重量 | 2146g | 2960g | 3141g | 2290g | 3120g | 3560g |
価格 | $1098(RRS) | $1418(RRS) | $1555(RRS) | 133110円(ヨド) | 167810円(ヨド) | 192780円(ヨド) |
赤字がその項目で最も良いスペックのもの、青字は最も悪いものです
RRSの脚径はTVC-34Lの最大脚径しか発見できませんでした(汗)目安としてはTVC-34Lは4型、TVC-44、45はGITZOの5型相当の太さになるかと思います。GT5563GSは最伸高、最低高、最大脚径で最も優れていますが、その分格納高、重量、価格が優れていません(最小脚径は段数の差もあるので仕方がありませんね。)
この中でバランスが良いスペックなのはRRSのTVC-34L、GITZOのGT3543XLS、GT5543XLSかなと思います。
最も持ち運びやすいのは格納高と本体重量に優れるRRSのTVC-34Lです。しかし最伸高が174.6cmと他の2本と比べると低め。
パイプ径こそ劣ってしまいますが、GT3543XLSは最伸高が202cm、かつ最低高が10cmで価格も実質12万円と安いのが魅力。パイプ径が劣ると言っても最も細い4段目で、現在の190カーボン3段の1段目より少し細いくらいですから、問題はあまりなさそうです。
耐荷重はGT5543XLSの40kgが最も優れていますが、ロクヨンを載せるとしても10kg行かないので、他の2本でも余裕があります。
検討の結果、僕としては次の三脚の候補はRRSのTVC-34LかGITZOのGT3543XLSかなという風になりました。
GT3543XLSはヨドバシで、ポイントを考慮すると、実質12万円を切る価格です。
TVC-34LはRRSで1098ドルに送料75ドルがかかり、1173ドル。日本円にして約12万5000円、さらに消費税が5000円~6000円ぐらい掛かるので、合計で13万円ちょい掛かることになります。ちなみに日本での価格は約20万円(爆)7万円も違うので、手間がかかっても輸入するほうが圧倒的に安いです。
なんだかんだで本命はGT3543XLSかなと思います。最伸高、最低高に優れ、価格も安いし、パーツの入手しやすさもやはりGITZOのほうが優れています。
ですがTVC-34Lはかなり評判がよく、RRSはトレンド感(笑)もあるのでこっちでもいいなぁ・・・・と思う次第です。
今すぐに買うというわけでもないので、しばらくどっちにするか迷おうかなと思っています。